明石商工会議所主催、令和5年度新事業チャレンジ応援塾がスタートしました。今回は、経営者、企業管理職、創業者など多彩な方が10名が集まりました。参加者は約2カ月間で新事業計画書を完成し、プレゼンを行っていただきます。
第2回目のテーマは「お客様を見つける」です。お客様の気持ちになってニーズを考えるための様々なアプローチ法、第1回で設定した強みを活かした商品・サービスの検討など、新事業立上げに必要なエッセンスを盛り沢山でお届けしました。
ターゲット設定では不十分な時代
ターゲットとは、地域、年齢、性別などある程度のボリュームがある属性で設定し、ひと昔前に使われていたマーケティング手法です。今は、ユーザー主導で物が売れます。ITのおかげで世の中には情報が溢れ、商品・サービスを販売する企業を、顧客が選ぶ時代になりました。だからこそ、企業はより深く顧客の事を知り、「心に刺さる打出し方」を考えないと商品・サービスが売れなくなっています。そこで、「ペルソナ」という概念が登場しました。「たった1人のために」商品・サービス、売り方を考える意味です。ペルソナの設定するワークを実施していただきました。
顧客は変化を求めている
顧客を特定する際、最も重視すべき情報は、「価値観、ライフスタイルなどの心理的側面」です。商品・サービスを利用した前後で、顧客の気持ちや状況がどのように良い方に変化するのか、ここを明確に定義する必要があります。段階的にワークを進め、対象顧客の「変化」を考え、ペルソナを定義していただきました。
第3者の声を聞くことの大切さ
今回のワークで、自社の強みを活かした商品・サービス、求めている顧客が設定できました。そのアイデアを持ち帰り、参加者以外の方に意見を聞いて、新たな視点も取り入れ、ブラッシュアップを図っていただきました。これはマーケティング調査の一環で、新事業立上げに必要なプロセスです。次回、ワークで意見交換を行います。
さいごに
今回の新事業チャレンジ応援塾は、「インプット⇔アウトプット」を多数取入れています。学んだらすぐに実践!自分の言葉で伝える、相手の発言にも耳を傾けることで、速いスピードで新事業コンセプトがブラッシュアップされていきます。参加者の皆様はとても活発にディスカッションをされ、楽しんで実践されていました。宿題もありますが、何とか頑張っていただきたいです。
次回は、第3回 新事業計画を作成するについてお話しします。