三田市商工会様で経営計画策定の実践型セミナーがスタートしました。「自社を見つめ直す4日間」とし、経営計画策定のエッセンスを学びながら、補助金申請にチャレンジしていただきます。経営者、後継者など多彩な方が8名が集まりました。参加者は約2カ月間で経営計画書を完成し、プレゼンを行っていただきます。
第3回目のテーマは「新事業計画書を作成する」です。成功に導く事業計画作成のコツを学ぶための様々なアプローチ法、第2回で設定した顧客ニーズも踏まえた市場設定に必要なエッセンスを盛り沢山でお届けしました。
新事業成功のポイントは
「数字と現場が繋がること」です。右図のような数値管理の仕組み作りが必要です。新事業が立ち上がると売上を上げることに専念しないとけないため、資金面管理に目が行き届かなくなります。新事業計画策定時は、収益計画と連動した資金繰り計画を必ず作成してきましょう。そして、計画と実績を確認する日を決めておき、実行することです。
損益分岐点売上高の算出
「売上ー経費=0」となる売上高のことです。売上高で管理する方が多いですが、「利益額(率)」を重視しましょう。でないと、売上が上がっている割に、手元に現金が残らない状況になってしまいます。セミナーでは、損益分岐点売上高の算出方法を、①原価率、②固定費、②変動費の視点で算出していただきました。
売上根拠の作成
「価格設定」についてよく聞かれます。顧客層、ライバル、目標利益、集客状況など様々な要素から設定します。例えば、集客に力を入れたい場合、少し価格を下げることも必要ですし、ライバルの価格を意識して調整することもあります。ですが、前述の損益分岐点売上高と同様の考えで設定しましょう。仮に、集客目的の価格設定で赤字で販売しても、別の名目で黒字化できる販売方法を考えておきます。Excelなどで予めシュミレーションする方法をご紹介しました。また、業種別の売上計画フォーマットをご紹介しました。
さいごに
今回の新事業チャレンジ応援塾は、「インプット⇔アウトプット」を多数取入れています。学んだらすぐに実践!自分の言葉で伝える、相手の発言にも耳を傾けることで、速いスピードで新事業コンセプトがブラッシュアップされていきます。参加者の皆様はとても活発にディスカッションをされていました。次回は最終回、新事業計画書のプレゼンテーション、楽しみです!
次回は、第4回 意見交換会についてお話しします。