4/18(火)明石商工会議所にて補助金攻略のポイントセミナーに登壇しました。参加者が30名程あり補助金人気は根強いと思いました。コロナ以降、補助金の種類が増え、様々な情報が飛び交っていますが、必要な方に正しい情報が届いていない様に思います。今回は中小企業者の皆様が「主体的」に補助金を選び、事業計画に取組んでいただけるような情報をご紹介しました。
補助金とは
そもそも補助金とは何か、厚生労働省系助成金との違いを交えて基本的な知識、用語についてお話ししました。補助金は国が中小企業者へ付加価値額を高める(利益を上げて欲しい)ことを期待して作った制度です。補助金は「受験」と同じです。事業計画の審査がある、費用は事業者が先出しをする、事務手続きなどは厳格なルールがあり守らないと補助金は交付されないこと、などをお伝えしました。逆に言うと、ちゃんとルールを守った方が合格に近づけることになります。
公募予定の補助金
起業家助成金、持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金、事業承継・引継ぎ補助金をご紹介しました。自社に合った制度を探す時の基準は、「補助金の目的、補助対象経費、補助対象者、補助額の上限、補助率、申請期限」を参考にすると良いです。例えば、同じ経費が対象になっていても、補助上限額が異なる、補助金を申請したいけど、今すぐに事業をスタートしたいケースがよくあります。その様な場合は、「補助金を獲得できなくても事業を実施するのか?」を判断基準にしてみてください。
補助金申請のポイント
公募要領の指示に忠実に答える
補助金採択に必要なことは、「読み、書き、そろばん」と「事業の筋」です。全てをバランス良く持つことが必要になります。「読み」は公募要領を読み解く、「書き」は事業計画作成の文章力、「そろばん」は数字計画の作成です。これらは専門家などに依頼することで解決できますが、「事業の筋」は経営者でないとできないことです。また、補助金申請に必要なお作法10箇条をお伝えしました。
事業計画作成のポイント
事業計画全体像をイメージする
事業計画書は3ページから最大15ページ作成が必要なものがあります。考えながら作成することは非常に効率が悪いです。「自社の今の経営状況、何が問題で、今後どうしていきたいか、そのためにどのような新事業をやるのか」のイメージを持っておくことが大切です。まずは事業コンセプトを作ってみましょう。
補助金を活用する本当のメリット
収益力を高めるための新たな武器を手に入れることです。事業計画作成を通じて、「自社を客観的に見る力、新たな事業を生み出す力 、経営の質を高める力」を手に入れることができるからです。
アンケート結果
大変に参考になった、参考になったの感想が98%となりました。満足度の具体的な理由は右図の通りです。
今回は事業者や金融機関など様々な立場の方が参加されていましたが、皆さまに役立つ情報をお届けできたように思います。