母校で講師登壇しました(兵庫県立大学大学院)

 

 7/8(土)、母校の兵庫県立大学で講師の機会を頂きました。兵庫県立大学は社会人向けのMBAビジネススクールを開講しており、中小企業診断士登録養成課程を併設しています。私は7期生として入学し2年間経営を学び資格を取得しました。今回は、中小企業診断士登録養成課程13期生の皆様へ、「卒業後5年間の振返り」と題してお話ししました。母校で学んだ事、支援事例、経営コンサルとして心掛けている事など、今だから思う精一杯の事をお伝えしました。

兵庫県立大学で学んだこと

「社長を尊敬しなさい。」
2回生夏の実習オリエンテーションで恩師からアドバイスを受けた言葉です。学生当時はまだ腹落ちしないまま実習に臨んでいましたが、今ならよく理解できます。持論ですが、経営コンサルタントはお客様から「1を与えられたらそれ以上に引き上げることが仕事」だと思います。ですが、「0から1を生み出した経営者には敵わない」と思っています。今の経営状況がどうであれ、これまで築き上げてきた苦労やバイタリティーを考えると、到底真似ができず、自然と尊敬の念が生まれてきます。この言葉のお陰でどのような状況でも落ち着いて対応ができるようになりました。

卒業後の進路を考えるにあたり

 中小企業診断士取得を機に独立を考える人が多いと思います。ですが、「自分に何ができて、どうやって顧客を獲得していけばよいのかわからない」方も多いです。実際、私もそうでした。これは判断するための情報が不足していることを意味します。私は診断士勉強中から「情報収集」に力を入れました。勉強会や交流会、創業塾に参加し、気になる方と積極的に会うようにしました。その中には先輩診断士もいます。独立の道筋は十人十色、副業や子育てをしながらのおうち起業も立派な仕事です。自分の心が喜ぶ方法を見つけていただきたいです。また冒頭で紹介した人生ストーリーやストレングスファインダーは個人的にはお勧めです。

診断士として最初の仕事獲得

 これは本当に様々です。私の場合、行政の経営相談からスタートしました。診断協会の公募を見て応募しました。運良く合格し、週に1回副業としてスタートすることができました。ちなみに経営相談は母校の先生方も担当されており、経験を積むにはとても良いお仕事だと思います。また、補助金は経営コンサルタントの登竜門のような仕事で、経営のエッセンス学べるためお勧めです。これ以外にも、行政が募集している専門家登録、診断協会からのお仕事、先輩方が主催しているコンサルティンググループへの参画、皆さんが獲得したい顧客層を持っている仕業との連携、ビジネスグループへ参加、紹介ビジネスなどもあり、年々入口は広がっていると思います。結局のところ人脈の数=売上高になることは確かです。

安定した売上獲得に向けて

 私は独立当初、行政や民間の専門家登録をベースに、県立大学の人脈を通じてお仕事を獲得しました。県立大学ならではの凄い人脈に恵まれたことは本当に有難かったです。問題は次に繋げられるかです。仕事で結果を出すことは当然ですが、プラスアルファの動きが求められます。相手(仕事の依頼主)が望んでいることを満たしてあげることかと思います。そのような対応を意識していると、継続してお仕事依頼が来て、それが次の仕事を呼んできます。全く面識がない方からお仕事依頼が来るようにもなります。そうやってコツコツと取り組んでいると仕事は増え、安定した売上に繋がると実感しています。

支援事例について

 いくつか支援事例を紹介しました。入口として経験を積むには、経営相談や専門家登録は良いと思います。また常に新しい実績が必要なので、「スモールM&A」に挑戦しました。診断士として対応が難しい点もありますが、それらを考慮しても経営コンサルタントして力がつくお仕事かと思います。また、せミナーは、認知度アップのために積極的に行っています。ホームページでセミナー実績を見てオファーが来ることもあります。独占業務がない診断士だからこそ、型にはまった仕事はないと考え、どんどん新しい仕事に挑戦したほうが良いです。

今だから思うこと

「経営者が先生」です。
診断士になると方々で「先生」と言われるようになり、持ち上げられます。私にとって、経験を積ませてくれる経営者(お客様)が先生です。経営コンサルタントは経験を積むことでしか成長できません。だからこそ、その機会を与えてくれる方には、感謝の意を持って対応すべきだと思います。また、経営者の内面を意識するようになりました。経営の良し悪しは経営者の考え方(ものの見方)で決まります。経営が上手くいっている時は良いですが、悪くなる場合(つまり経営判断を間違った場合)、視野が狭くなっていること殆どです。そうならないために、常に視野を広げていただけるような対応が、我々経営コンサルタントには求められていると思います。

さいごに

 自分の事を話すが苦手で、ちゃんと伝わったか気になりますが、とても良い経験になりました。久しぶりに先生方とお話ができ、新たなビジネスのヒントもいただけ、とても嬉しかったです。またお疲れのところ、90分もお付き合いいただいた13期生の皆様ありがとうございました。この様な機会をいただいたことに本当に感謝いたします。

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