7/3(水)明石商工会議所にてSNS集客セミナー(事例編)に登壇しました。参加者が約40名、募集開始早々に満席になったことからも、SNSに対する興味関心が非常に高いと思いました。アンケート結果は、理解できた+実践できると思った感想が97%となりました。コロナ以降、新たなビジネスや販路開拓にSNS活用への期待が高まっています。今回は地域密着で経営する中小企業に向けて成果を出すためのノウハウをご紹介しました。
SNSの特徴と使い分け
SNS利用動向やトレンド
今やSNS戦国時代と言われ、どのツールも大差はありません。皆さんが使いたいと思うツールを導入すれば良いです。特に初心者からでも参入しやすいInstagramやTikTokの需要はまだ続くと思われます。特にZ世代が重視するショート動画の需要が更に広まり、動画を使った投稿は必須となります。また参加者の利用状況を見ると、1社当り3つのツールを利用していました。ホームページ、Googleビジネスプロフィールと何らかのSNSを組合せています。
運用に悩んでいる企業の共通点
実は、SNS集客が上手くいかない方の殆どが「継続できない=途中であきらめてしまう」ことにあります。その理由は、戦略+ターゲット+投稿内容の間にズレがある、又は曖昧であるケースが殆どだからです。SNSは何となく運用をしても成果は得られないです。後々見直すことを前提として、まずはアカウントのコンセプト(戦略+ターゲット)を決めましょう。その為に必要なSNSマーケティングの流れについて説明しました。
SNS成功事例
総フォロワー約8,000、売上1.25倍・メディア出演多数・大口受注・リピート約8割
手作りクロワッサンとこだわり紅茶のテイクアウト専門店、
9683(きゅーろくはちさん)代表 後藤 涼さんにお越しいただき、SNS集客成功のポイント探りました。
後藤さんは、2018年に食品関係の運送事業で創業しました。親戚にパン職人がいることをきっかけに、2021年秋、神戸市長田区にクロワッサン専門店を開店しました。
コンセプトは「クロワッサンで口福感を」。家事、育児、仕事と忙しい女性のために、出来立てのクロワッサンと代表自らが厳選した紅茶を提供しています。そして子供のための「未来チケット」と言う仕組みを取入れ「コト消費」を提供しているのも大きな差別化要因です。クロワッサンは、口の肥えた長田市民に好評で売上は順調に拡大しています。SNS運用はまだ3年目ですが、メディア出演多数、業績アップなど数々の成果を出されています。
9683のSNS集客の流れ
9683のSNS集客の流れはシンプルで分かりやすいです。情報基盤としてホームページを保有し、県外対応も見据えてECサイトも構築しています。Instagramは商品を中心に長田地域の情報、Facebookは経営者との繋がるため、後藤さんの人となりが分かる情報発信と使い分けられています。そこに、店舗でのリアルな接客が加わり、Googleビジネスプロフィールで高評価を得ています。この良い循環はなかなか文章では言い表せないので、是非店舗へ行って体験していただきたいです。
なぜ、SNS集客が成功したのか?
批判を恐れず言えば「アルゴリズムを無視したから」だと思います。SNSにはアルゴリズム(アカウントが露出されるルール)が存在します。一般的にアルゴリズムを攻略しないとフォロワーが増えないのですが、後藤さんはアルゴリズムを気にせず、従業員への負担を考慮し、無理なく楽しんで続けるための運用方法を実践しています。「投稿の映えは狙わない、無理して投稿のネタ作りもしない、でも毎日必ず何かを投稿する」です。更に、相手の気持ちを考えて、フォロー返しを積極的に行っており、フォロワー数よりフォロー数の方が多い状態です。流行りのテクニックに惑わされず、自身の経営方針に合うところだけにSNSを取入れたから、成功したのです。
その結果、何が起こったかと言うと…
Instagramではお客様からのメンション、いいね!、DMが来るようになり、Facebookでは、いいね!、タグ付け、コメント多数、シェアが頻繁に行われるようになりました。実はこれがSNSが我々に求めているユーザー行動であり、アカウントの認知を高めるためのアルゴリズムです。フォロワーが増えるのは当然のことです。
さいごに
SNS集客のコツは色んな見解がありますが、地域で事業を営む個人事業主や小規模事業者にはミスマッチであると感じていました。今回の事例は「SNSを活用した地域密着マーケティング」のお手本です。中小企業経営者は「会社の広告塔」です。自らの営業力と行動力を活かしコツコツとSNSを利用し続けた結果、大きな成果が得られました。9683の1万フォロワー達成も間もなく実現されることでしょう。
アンケート結果
理解できた+実践できると思ったとの感想が97%となりました。
今回は創業希望者、経営者、従業員など様々な立場の方が参加されていました。1つの事例に絞ってたくさんの情報をお届けしましたが、主旨がしっかりと伝わったと思います。以下、たくさんのコメントいただいております。