新温泉町商工会の創業塾に登壇させていただきました。テーマは「ITを活用した経営について」。これまでの個人利用から視点を変えて、経営者として自社に役立つITツールを見極めていかねばなりません。ですがITツールは世の中に数多く存在し、自社にマッチした製品を見つけるのは至難の業です。
経営におけるITの役割は、「情報を見える化し、適切な経営判断ができるようサポートすること。」です。本セミナーでは「売上アップ、業務効率化」について役立つITツールをご紹介しました。
売上向上に役立つITについて
コロナ以降、益々ITツールへの需要が高まっています。集客に利用できるITツールはたくさんあります。「自社にあったツールを教えてほしい」と言う様なご相談が多いです。本パートでは、自分でITツールを選択ができるように、様々な情報をご提供しました。
ツール選定をする前に「集客動線を考える」を決める。
ITを活用した集客で成功している店舗事例を確認しながら、皆さんにあった集客動線(流れ)イメージしていただきました。起業創業時に一番苦労するのが「集客」です。どのツールを使うのか考える前に「事業コンセプト」をしっかり考えましょう。どのような商品・サービスを、どのようなターゲット層に、どのような方法で提供しますか?
ITツールの特徴を広く浅く知っておく。
集客に使えるITツールはたくさんありますが、それぞれ得意分野があります。例えば、不特定多数の人に知って欲しい場合はホームページやクラウドファンディング、特定の方との関係作りならSNSなどが良いでしょう。地域に根差して事業をする場合は、Googleビジネスプロフィールやちらしが適しています。必ずITを使わないといけない訳ではではありません。他に、ECサイト、SNS素材や名刺・チラシ作成にも便利なCANVA、プレスリリースなど、幅広いツールをご紹介しました。
SNSはリサーチが大切
SNS構築の第一歩はアカウント設計にありますが、それは「事業コンセプトを固めること」と言えます。特にSNSはプロフィールや投稿に記載できる情報量が限られているため、「ターゲット像を絞り込まない」と、なかなかフォローに繋がりません。SNS運用を考え始めたらまず、「理想とする同業アカウントを探し、どのような運用をしているのかを研究」しましょう。また目標フォロワー数を1,000、それとも10,000にするのかで、運用方法が全く異なります。
業務効率化に役立つITについて
決済、POSレジ、予約管理、会計ソフト、オンライン会議システム、ファイルストレージなど、今旬のツールをご紹介しました。POSレジや会計ソフトは経営管理の観点からも必要なツールなので早めに導入をしていただきたいです。
さいごに
ITツールは今や単なる道具ではなくなりました。1つの投資だと考えて積極的に経営に取入れていただきたいです。例えば、30万円をかけて製作したホームページを「何年で利益で回収できるか」を考えるのが経営です。また最初から完璧を求めると失敗しますので、専門家にも頼りつつ、お試しなどを利用しながら進めてください。