昨年秋からシリーズ開催している経営計画をテーマとしてセミナーですが、今回で第4弾(最終回)となりました。 初回から一貫してお伝えしたかったことをは、「経営計画を通して新たな経営判断の視点に気づいていただくこと」でした。経営には様々なものの見方を必要ですが、中小企業では経営者のこれまでの経験からくる嗜好のクセが大きく影響します。そこで経営者の皆さまに何か1つでも新しい考え方を持って帰っていただけることを目標としていました。シリーズ最後として、内容もレベルアップしてお届けしました。
「経験と勘+たった1つの理論」で自信を持って判断ができる。
良い計画書と悪い計画書の見分け方と題して、2つの経営計画書を比較して意見を出していただきました。その後、経営計画書を作成するために必要な3つの視点(課題設定の考え方・具体的な行動計画の書き方・経営計画の運用方法)についてワークを交えてご紹介しました。
新型コロナの影響をはじめ、この10年の市場変化は激しく、経験と勘だけで経営ができる時代は終わりました。私も現場志向の人間で経営と勘に勝るものはないと思いますが、それを活かすのが経営理論(理屈)です。小難しいことではなく、例えば売上の構成要素は「客数×客単価×購入回数」、赤字の原因は、「売上低下かコスト増加のどちらか」、といったことをわかった上で、自社状況にあった解決策を考えることが必要ということです。それをご理解いただくために、ロジカルシンキングの手法を取入れ、本当の問題点から適切な課題解決策の導き出し方を体験していただきました。左脳を鍛えるトレーニングにもなるのですが、参加者は少々苦戦されていたようです。
セミナーアンケート結果は、参加者9名中全員が(大変)参考になったと回答頂きました。ご意見は以下の通りです。
・経営計画書を作成してみたいと思う
・数値のない計画が行動に落とし込めないことがよくわかった
今年度はあまり数字をテーマとした内容を実施しなかったので、次年度以降、資金繰りや決算書の見方などについても企画したいと思っています。